トゥルーピーク(インターサンプルピーク)との付き合い方


どうも、モデです。最近になってようやくトゥルーピークというものの存在を知りました。インターサンプルピークとも呼ばれるものです。このトゥルーピークはどう扱うべきかについて個人的な考えではありますがお話しします。

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音質の変化

トゥルーピークを潰すと楽曲全体の角が取れることがあります。全く変化がないということはありませんが、ほとんどわからないようなものです。

またDAW上で再生する場合とmp3に変換後やアナログ機器(CDプレイヤー等)で再生する場合だとトゥルーピークが0dbを超えている時に若干の変化があります。

音の歪み具合や飽和感などの変化です。

具体的には、初音ミクの「し」と「ち」の歯擦音がマイルドになりました。また「だ」に聞こえなくもない発音だった「た」がしっかり「た」になりました。

おそらくこれはプラシーボではないと思われます。

 

トゥルーピークは完全に潰すべきか

完全に潰した方が安全と言えるかもしれません。反面、体感として音の迫力が無くなる場合があります。

とはいえ、市販のCDにはトゥルーピークをあまり気にしていないものも多くあります。

例えばPorter Robinsonの音源はトゥルーピークどころかピークが0dbまで出ています。しかし音が悪いと感じたことはありません。むしろかっこいいです。

楽曲のジャンルによって潰すべきかどうか判断しても良いでしょう。

 

トゥルーピークの確認と潰し方

・確認

まずはトゥルーピークを確認できるメーターを用意します。今回はlogicに付属されているLevel Meterを使用しました。これをマスタートラックの最終段に挿します。

通常のピークでは下の画像の通り0dbを下回っています。

次の画像はトゥルーピークのメーターです。0.1dbまで出ていることがわかります。

この場合、通常のピークとの差が0.3dbあります。それが変化の原因ということになります。

楽曲によっては0.4や0.5上回る場合もあり、確認はした方が良いと感じています。

・潰し方

単純にフェーダーでトゥルーピークが0dbにならないように下げてしまう方法が安全に潰せます。当然下げただけ全体の音量は下がります。

またマスタリング用のリミッターにはトゥルーピークを潰す機能が装備されている場合があります。

私が使用しているozone7にはありました。またlogicのAdLimitにも装備されています。

True Peak Limitingというボタンがそうです。このボタンを押すだけでトゥルーピークを抑えてくれます。

ただしこの場合、音質の変化で記述した音の角が取れたり歪み具合や飽和感が薄まると感じる方もいるかもしれません。

逆に言えば「完成した音源が妙に角張っている」と感じる場合はリミッターでトゥルーピークを抑えてみるのも良いでしょう。

 

最後に

私の場合は精神衛生上つい潰してしまいますが、そこまで難しく考える必要はありません。潰さない方が良い楽曲もあると思います。

最終的にはトゥルーピークを気にして音楽をつくるよりは、作った作品をどう聴かせたいかを考えるべきです。

全く確認しないよりはした方が良いと思いますので、トゥルーピークの存在を知った上でトゥルーピークとうまく付き合っていきましょう。


自分の環境にない再生機器まで考え出したらキリがないのでほどほどに…

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