どうも、モデ(@modeeisennui)です。機材の多くなりがちなDTM部屋はギターの置き場所に悩むことがあります。そこで一度は思いつく壁掛け式のギタースタンド。ですが壁に穴をあけられない環境であったり、そもそも穴をあけたくないことがほとんどだと思います。そこでメタルラックを利用して壁に穴をあけずにハンガー型のギタースタンドを設置する方法を紹介します。
用意するもの
メタルラック
ドウシシャ(Doshisha) メタルラック本体 ブラック 幅61×奥行41×高さ125.5cm ルミナス ノワール スチールラック 4段 NO6012-4 |
強度の観点から、出来るだけ安価な鉄骨が細いものは避けるようにしてください。私はドウシシャ・ルミナスシリーズの横幅60くらいのものを選びました。
ギターハンガー
私のギター(キャパリソン。デリンジャー)は引っ掛けるヘッドの部分が斜めなのでそれに対応するハンガーを選びました。
ボルトとナット
一般的なホームセンターに売っているボルトとナット。サイズはM4、長さ20mm以上。ホームセンターならアマゾンよりも圧倒的に安いです。
ステー
一般的なホームセンターに売っているステー。M4のボルトが引っかかる穴があり、50mmの間隔に穴があるもの。こちらもホームセンターがおすすめ。
作業工程
1. メタルラック組み立て
まず元々の部屋の状態を確認。
ギターが棚の前に陣取るだけならまだしも、その分歩く場所を圧迫しています。ちょうどDTMをする机の真後ろになるので、椅子を引くだけでもぶつかる可能性があります。あくまで私の環境でのはなしですが。
棚をどかす。
メタルラックを組み立てる。
ものを乗せる。
カラーボックス二つ組み合わせたサイズに収めていた荷物が(横幅90cm前後)が4段のメタルラック(横幅60cm)に収まりました。
単純に奥行きがあることや棚と棚の間隔を自由に変更できるため、収納性が大幅にアップしました。またフックを使えばちょっとしたものは大概どうにかなります。
これだけでもメタルラックにしてよかったと思います。
2. ギターハンガー設置
ここからが本題となります。
用意したギターハンガー。
これに付属しているネジは木材に使うものなので今回は使用しません。別途用意したボルトとナット、そしてステーを使って固定していきます。
まず用意したボルトをギターハンガーのネジ穴に入れます。
この時、私の用意したボルトの引っかかる部分がネジ穴の大きさよりも大きく、奥まで入りませんでした。ですので無理やりドライバーで回しねじ込みました。これは真似しない方が良いかもしれません。
ともあれ、ステーが通るか試します。
通りました。このギターハンガーのネジ山の間隔はだいたい50mmです。
しかしステーがまっすぐだとメタルラックの骨組みに取り付けられないので少し曲げます。
曲げすぎるとボルトが入りにくくなりますので注意が必要。
曲げ方はボルトが取り付けられればなんでも大丈夫ですが、何度も曲げたり戻したりを繰り返すと金属疲労で折れてしまう可能性があります。形についてはある程度で妥協しましょう。
取り付けてみる。
裏。
取り付けにはドライバーでネジ山を抑え、裏側のナットをペンチで回すという方法で固定しました。固定部分はかなりガッチリしています。
全体。
本来ならギター二本ともメタルラックの両サイドにつけるべきなのですが、私の環境では除湿機の行き場所がなくなってしまうため、前面に一本設置しています。
この辺りは人によって変わってくると思うので、良い感じの設置場所を見つけてください。
ただし、一つの方向に重量が偏りすぎるとメタルラックが転倒する恐れもありますので注意してください。
ギターがメタルラックに接触しないようにする
ここはおまけ要素になり、必要のない方も多いと思います。
無事メタルラックに吊るせたのは良いのですが、若干アコギのボディが骨組みにぶつかってしまうのでクッションを取り付けました。
用意したのは、よくケーブルを巻いてある針金的なものと多目的クッション(ダイソー)です。
多目的クッションを二つ両面テープでくっつけてその隙間に針金を巻きつけ、余った部分をアコギのボディがぶつかる鉄骨部分に取り付けます。
押し付けられる場所なので多少グラグラでも問題ありません。
アコギをかけてみる。
ほんの少しだけではありますが、ギターを支える力が分散されるのでエレキギターにも似たものを取り付けます。
多目的クッションでは届かなかったので別のものを用意しました。ダイソーに売っているフック式のカゴです。フック部分を折り曲げて良い感じの角度にしました。
またギターとの接触部分にはゴム材を取り付けています。以前NI MASCHINE MIKROのゴム足が邪魔で取り外していたものがこんなところで役に立ちました。
ギターをかけてみる。
良い感じになりました。
最後に
メタルラック+ギターハンガーは狭い空間や壁に穴を開けられない賃貸などでのギタースタンド省スペース化に大いに役に立ちます。
個人的にはギターハンガーもさることながら、メタルラックはもっと早くに導入すればよかったです。
拡張性が非常に高くフック等のパーツもホームセンターやダイソーで簡単に揃います。ルミナス純正パーツは値段は高いですが比較的容易に入手できます。
ギターハンガーに関してですが、私の所有する機材の場合、アコギは問題ないのですがエレキは重めなのでギターを吊るした時に若干固定部分がしなります。
ハンガー固定位置にもよるとは思いますが、なかなかに不安。強度がどうなのかで言えばなんとも言えません。
おそらく、正面は骨組みの本数の問題で側面よりもギターハンガーを設置するには脆弱なのだと思われます。
なので、しなる部分に木材を通して気持ち程度の補強をしました。
…見た目の悪さには目を瞑ります。
重量のあるギターだったり、大事なギターの落下がどうしても不安だったりする場合はギターハンガーを使うのはやめた方が無難でしょう。
部屋にスペースが見出せず、何とか省スペースでギターを収めたい場合は落下や転倒対策をしっかり行った上で試してみるのも一興です。
ドウシシャ(Doshisha) メタルラック本体 ブラック 幅61×奥行41×高さ125.5cm ルミナス ノワール スチールラック 4段 NO6012-4 |
また、ボルトやステーの取り付けが面倒な場合は、引っ掛けるだけのものもあるにはあります。
ただしメタルラック用のものは少なく、大体がネット用のものです。
くどいようですが、ギターハンガーを設置する場合は十分な強度確保や落下防止、転倒対策などしっかり行ってください。
部屋のスペース確保も大事ですが、もっと大事なのはギター本体だということをお忘れなく。
ではまた。