【Logic pro x】バッファサイズを変更し用途に合わせてレイテンシーを操作してみる


どうも、モデ(modeeisennui)です。Logicで制作をする時にはプロジェクトごとに役割を変えることがあります。私の場合は作曲専用やMIX専用、録音専用など用途に合わせて使い分けています。そこで重要になってくるのがバッファサイズです。この設定一つで作業の快適具合が大きく変わります。

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バッファサイズとレイテンシーのバランス

まずバッファサイズとレイテンシーを簡単に説明します。

・バッファサイズ
情報を先読みし連続するデータを途切れにくくする。

バッファサイズの数値が大きいほど処理できる量も増えるが、その分ギター等の外部入力が遅延してしまう。

・レイテンシー
ギター等で外部入力をする際に、出した音が帰ってくるまでの長さ。遅延。バッファサイズの数値が小さいほど遅延が少なくなるが、その分システムオーバーロードしやすくなる。

設定の仕方

環境設定→オーディオと進み、I/Oバッファサイズから用途やマシンスペックに合う物を選ぶ。



参考までに私の環境での設定を紹介します。

私の環境では普段の作曲用プロジェクトはバッファサイズ512に設定しています。

やはりトラックが増えてくるとMIDIキーボードの入力に遅延が発生しますが、かといって256にするとシステムオーバーロードしやすくなる…ということで512で落ち着きました。

録音用プロジェクトではオーディオファイルでオケやガイドを用意してあとは録音だけ、という状況なのでCPU負荷は限りなく少ないです。

必要なのは低レイテンシー環境なのでバッファサイズを低めに設定します。

ですがあまり低すぎると、いくら軽いプロジェクトとはいえ処理が追いつかなくなるので適度な数値にします。マシンスペック次第ですが私の環境では最小の数値にはできませんでした。

MIX用プロジェクトは作業が進み使用プラグインも増えてくると、思いの外CPU負荷が高くなります。ただ外部入力をする事がないため、バッファサイズを1024にすることも可能です。

しかし、私個人の体感として512でシステムオーバーロードが頻発する場合1024にしてもシステムオーバーロードは出るので、MIX用プロジェクトでも作曲用プロジェクトと同様に512のまま作業する事が多いです。

まとめると
作曲用プロジェクト : 512
録音用プロジェクト : 64〜128
MIX用プロジェクト : 512、ごく稀に1024

という具合に使い分けています。

 

最後に

バッファサイズの設定はお使いの環境によって大きく左右される事があります。自分の環境で最適な設定を見つけましょう。

また、毎回バッファサイズ設定を変えるのがめんどくさい場合もあると思います。私も横着をしてしまう事が多々あります。

そんな時、Logicには低レイテンシーモードがありますのでぜひご活用ください。私は作曲の時にMIDIキーボードが遅延してきた時などに使います。

低レイテンシーモードはショートカットを設定しておくと捗ります。

またDAWのコントロールバーにボタンを設置することも可能です。

やり方はコントロールバー上で右クリック→コントロールバーとディスプレイをカスタマイズ、項目の中から程レイテンシーモードにチェック


コントロールバーに表示されるアイコン。黄色くなっている時が低レイテンシーモードONの状態です。

低レイテンシーモードではCPU負荷の大きいプラグインやBusをオフにしてレイテンシーを低くします。そのため音の鳴り方が変わる場合があるので注意が必要です。

リスニング時には必ずOFFにしましょう。

マシンスペックが足らないと感じた時には、バッファサイズの設定や低レイテンシーモードを駆使してストレスの少ない作業環境を目指してみるのも一興です。

ではまた。

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