どうも、モデ(@modeeisennui)です。ボーカル等の録音時にコンプやリミッターなどのエフェクトを掛けながら録音したい時があると思います。通常では録音された音の波形にエフェクトを掛けて行くのに対して、掛け録りはエフェクトのかかった音が波形として出てきます。
掛け録りのやり方
ミキサーを開きオプションから新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップを作成を選択します。
作成した新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップの入力をモノラルにしてオーディオインターフェースのインプットに合わせます。
新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップの出力をSt Outから使われていない適当なBusに送ります。
今回はBus10に送りましたが、Bus7でもBus8でも使われていないBusであればどこでも大丈夫です。
この過程でBusトラックが作成されますが、掛け録りでは使わないのでミュートなどで音が出ないようにします。新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップのボリュームが下がっている場合は0.0dBに戻します。
次に、録音するトラックの入力を、新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップで選択したBusに合わせます。
最後に新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップにリミッターやコンプなど、波形に反映させたいエフェクトを挿します。
これで録音をするトラックにエフェクトを通った音が入力される掛け録り可能な状態になりました。
掛け録りの仕組みは下画像のようになっています。
掛け録りのメリット・デメリット
メリット
・リミッターやコンプでピークを抑え音割れを防ぐ事ができる。
・ある程度整った波形で録音される事でMIX等の編集作業が楽になる場合がある。
デメリット
・かかったエフェクトを後から修正できない
他にもメリットデメリットはあると思いますが、私個人の体感として上記のような内容になりました。
最後に
掛け録りに使用するエフェクトはあまり過剰に設定しないよう注意すればほぼメリットしかないように感じました。
ただしピークを抑えるというメリットに関してですが、基本的にはギリギリピークを超えるか超えないかを狙うよりも、ピークにかからない最適な入力レベルにするべきと考えているのでダイナミクスの激しい内容でないと体感できないかもしれません。
ボーカルや楽器などの録音時に一度試してみるのも一興です。
ではまた。