【DIY】ベルデン8423とノイトリック製XLR端子でマイクケーブルを作る【自作】


どうも、モデ(modeeisennui)です。ファンタム電源用のマイクケーブルが作れる3芯仕様のベルデン8423を使ったマイクケーブルの作り方です。8423の音質は8412とほぼ同じキャラクターになっています。

なお、あくまで私のやり方の紹介なのでもっと効率の良い作り方はあると思います。参考程度で留めておいてください。

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マイクケーブルを作ってみる

ケーブル自作に必要なものはこちらの記事にて紹介しています。
【DIY】TSフォン(アンバランス)ケーブルの作り方【シールド自作】

必要に応じてご確認ください。

私なりのやり方ではありますが、早速作ってみます。

今回使う素材はベルデン8423(3m)とノイトリック製XLR端子

サウンドハウス – ベルデン8423
サウンドハウス – ノイトリック製XLR端子

8423はケーブルがかなり太く、ノイトリックのXLR端子のブッシュと呼ばれるパーツに通せるか怪しく感じるかもしれませんが、ケーブルが折れないようにむりやり押し込むとしっかりハマります。

最初に端子のパーツに異常がない事を確認して、忘れないうちにブッシュパーツ(2種類ある)を先にケーブルに通しておく。これらをはんだ付けが終わった時に通していないと悲しいことになります。

横に割れているブッシュパーツは後からでもつけられます。8423のような太いケーブルだと後からつけた方が楽かもしれません。

ノイトリック製キャノンの残りパーツ。ネジを使わないのが楽でありがたい。

作業を本格的に始める前に、ベルデン8423をどう結線するかを考えます。

8423はファンタム電源用マイクケーブルが作れます。3芯構造のため、アース線とグランド線を分けることでファンタム電源が余計なノイズを含まなくなり、8412と比べるとノイズ量が1/10になる可能性があるそうです。

私は8412のマイクケーブルを試したことがないので実際のところはわかりません。

ただノイズを逃す4極結線をしても必ずノイズが減るというわけではないようです。

シャーシアースという金属製のパーツが付いていない機器ではノイズが逃げる場所がなく効果がないようです。

シャーシアースがある機器

シャーシアースがない機器

私の使用しているオーディオインターフェースではシャーシアースはありませんが、別の機器でシャーシアースがあるため折角なのでアース線とグランド線を分けた4極結線しようと思います。

通常の3極結線の場合は、芯線の一本とアース線をよってはんだ付けをします。

方向が決まったので、被覆を剥きます。

剥くとシールドの外側に紐が出てくるので切る。

切ったらシールドを解く。

解いたら二つのグループに分ける。

分けたら両方ねじる。

ねじったら内側のけばけばを切る。

白、黒、赤の芯線が出てきたらシールドを根本からよって一つにする。

芯線の被覆を剥くためにあたりをつける。

端子を固定するものがない場合、下の写真のようにペンチの持ち手にヘアゴムなどつけて軽く圧がかかるようにしておくと勝手に端子を固定してくれるのでオススメ。

あたりをつけたら芯線の被覆を剥く。

ワイヤストリッパーがあると芯線の被覆を剥くのが楽です。太さは20の穴。

ベッセル(VESSEL) ワイヤーストリッパー 電気工事士技能試験対応 No.3500E-1

反対側も剥く。剥き過ぎた。

端子やそれぞれの線に予備はんだをする。

した。

よったシールドは解けないようにしっかりはんだで固定する。(はんだをたくさん使うというわけではない)

ここから結線していきますので、はんだに電源を入れて温めます。

4極結線のやり方は下図の通り。わかりにくくてすみません。

はんだが温まったら結線します。

しました。

剥き過ぎた芯線とついでにシールドにも絶縁テープを巻いておきました。

ニトムズ プロセルフ 自己融着ブチルゴムテープ No.15 電気 絶縁 水道管の防水 強力接着 幅19mm×長さ10m×厚さ0.5mm 1巻入 黒 J7100

上手な方ならテープを巻かなくても良いと思います。

ブッシュパーツを端子のところに持ってくる。

ブッシュと外側のパーツを組み合わせたら完成です。

テストもしておきます。

大丈夫そうです。

・ケーブルテスター – Behringer CT100のレビュー記事

BEHRINGER CT100 ケーブルテスター

 

おつかれさまでした。

 

最後に

XLRキャノン端子はネジを使っていないだけでもかなり楽になります。

また、はんだのしやすさからもノイトリックのXLRキャノン端子はオススメです。自作に興味がある方は是非使ってみてください。

ギターシールド(TSフォン・モノラルケーブル)の作り方はこちらで紹介しています。よろしければご覧ください。
【DIY】TSフォン(アンバランス)ケーブルの作り方【シールド自作】

ド定番のマイクケーブルはモガミだとは思いますが、ハイファイになりがちなコンデンサーマイクを使っていたりする場合はベルデン8423のマイクケーブルは合うかもしれません。

また、8423はファンタム電源用マイクケーブルなのでファンタム電源を使わないダイナミックマイクで使用する場合は、素直に8412を使う方が良いです。

自作ケーブルに興味がある方、録音時のハイファイさを若干落ち着かせたい方、ベルデンファンの方は8423マイクケーブルを自作してみるのも一興です。

ではまた。

サウンドハウス – ベルデン8423
サウンドハウス – ノイトリック製XLR端子

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