どうも、モデ(@modeeisennui)です。長いことDTMをしていると、ふとした瞬間にハードシンセに興味が出ることがあると思います。私はそうでした。実際にハードシンセを触ってみるとあまりの面白さと音の良さに驚かされました。高い買い物でしたが後悔はありません。
minilogue XD module
私が入手したのは鍵盤のないタイプのminilogue XD moduleです。今更ですが鍵盤ありでも良かったと思っています。違いは鍵盤があるかないかだけです。
minilogue XD
https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/minilogue_xd/
minilogue XD module
【あす楽365日】KORG コルグ / minilogue xd module アナログ・シンセサイザー モジュール・モデル【YRK】
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minilogue XD(鍵盤のあるタイプ)
【あす楽365日】KORG コルグ / minilogue xd ポリフォニック・アナログ・シンセサイザー【YRK】
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まずは箱
中身
めちゃくちゃかっこいい
メタルと木の塩梅がなんとも言えない高級感でとても好きです。
初めてのハードシンセ使用感
初めての実機、ハードシンセということでまずソフトシンセとの操作感の違いがあります。
ソフトシンセの操作は基本的には音選びとしての音作りであり、細かく設定できるが再生中にツマミを回して変化させていくような事は難しい場面が多いです。(アサイン可能な外部デバイスのツマミを使えばハードシンセのような操作が可能)
オートメーションを書くことで各種ツマミを再生中に動かす事ができますが、直感的というよりは機械的、あるいは細かく計算された設定になることが多いと思います。
その点ハードシンセは演奏の一環としてツマミを操作する感覚があり、即座に直感的な音の変化を楽しむことができます。
DAWではMIDIに落とし込んでから録音する事が可能ですが、そこからツマミを回しながら録音する感覚はどちらかと言えば楽器の演奏に近いと感じました。
あくまで個人的な意見ではありますが、ソフトシンセの音作りのためのツマミ操作とハードシンセの演奏のためのツマミ操作は似ているようで全く異なるものだと思います。
KORG minilogue XDについて
1. 音
数あるシンセの中からあえてminilogue XDを選んだ理由は純粋に好みの音だったからです。
まずminilogue XDはアナログとデジタルのハイブリッド。
二つのアナログVCOと一つのデジタルマルチエンジン、それとデジタルエフェクトを搭載しており、アナログ・デジタルのいいとこ取りです。
minilogue XDのアナログの飽和感と抜けの良いデジタルエフェクトのサウンドは誰がなんと言おうとアンビエントに向いているシンセです。
もちろんそれ以外にも使える音は作れますが、繊細で透明感のあるパッドや適度な揺らぎのあるリードサウンドはソフトシンセでの再現はなかなか難しく、アンビエントとの親和性が非常に高いと感じました。
他のハードシンセを触った事がまだないのでわかりませんが、少なくともMOOG系サウンドとは違う方向性です。
ただ前述の通り、アナログとデジタルのハイブリッドのため人によっては求めていた音とは違うということもあるかと思います。
アンビエント方向の方ならまず気に入ると思いますが、もしハードシンセに興味があるという方はまず自分の方向性と照らし合わせて考えると良いかもしれません。
2. 機能面
minilogue XDはプリセットを500まで登録することができます。
200は初期プリセットが入っており残りの300は自由に登録可能。専用の管理ソフトminilogue XD SoundLibrarianを使う事でプリセットを入れ替えもできるため、実質無限の可能性を秘めています。
またデジタルマルチエンジン部分ではユーザーオシレーターを登録することが可能でプログラムができる方はオリジナルのオシレーターを製作することが可能。
デジタルエフェクト部分もユーザーの製作したオリジナルエフェクトを登録ができます。
残念ながら私にその技術はないので必要に応じて配布されているものや有料のものを入れています。技術者には感謝しかありません。
3. mac OS Mojave(Logic pro X)での注意点
唯一困ったことがあったとすればDAW上でminilogue XDのシーケンサーを再生すると、MIDIノートを限界まで短くしたような音になってしまうという問題がありました。
Logic pro Xとminilogue XDの相性が悪いのか、環境設定→MIDIにあるMIDI入力ポートから「minilogue xd KBD/KNOB」のチェックを外すことで改善されました。気がつくまでに二週間ほどかかりました。
ちなみに私の環境はMojave 10.14.6です。
もしminilogue XDのシーケンサーの挙動がおかしい時は試してみてください。
minilogue XD module
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minilogue XD
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最後に
初めてのハードシンセは大満足のminilogue XD moduleでした。
実際にハードシンセを触ってみて、ソフトシンセと比べてみるとやはり何かが違う感じがしました。
おそらくソフトシンセの方が音がクリアなんだと思います。それをどう捉えるかは人それぞれです。
私はソフトシンセの突発的に一音だけ抜けてくる感じが苦手なのですが、ハードシンセはそれもほとんど気になりません。
余談ですが私が初めて買ったソフトシンセGLADIATOR2は音の飽和具合はかなりハードシンセに近いように思います。私のお気に入りです。
minilogue XDはツマミの配置もわかりやすく初めてのハードシンセにも向いていると思います。
アンビエントなサウンドが好きで無限の可能性を秘めたハイブリッドシンセサイザーに興味がある方はminilogue XDを試してみるのも一興です。
minilogue XD module
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minilogue XD
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ではまた