【DTM】20万円級の機材に匹敵すると噂の3万円台コンプRNC-1773E使ってみた


どうも、モデ(modeeisennui)です。アウトボードを導入するにあたり、リーズナブルで実用的な実機コンプレッサーを探したところRNC1773というステレオコンプレッサーを発見しました。今回導入したのはオペアンプを低歪のものに交換した”E”バージョンです。使用してすぐにお気に入りの機材になりました。

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ステレオコンプレッサーRNC1773E

まずはじめに、私は20万級の実機コンプを使ったことがなく初のアウトボードですので、何かと比較したレビューはできません。あくまで個人的な感想です。

RNC1773EはFMR Audio社 RNC1773をモディファイしたバージョンです。

・FMR Audio RNC1773

FMR AUDIO エフエムアールオーディオ レコーディング・コンプレッサー RNC 1773

サウンドハウス – FMR Audio RNC1773

RNC1773(通常バージョン)は米国EQマガジン・バイヤーズガイドの年間レビューでは、2000ドル以上の高価な機材にも匹敵すると評価を受けています。

通常バージョンとEバージョンの見た目の違い、は本体の上部にEのステッカーが貼ってあります。

・RNC1773E

FMR AUDIO エフエムアールオーディオ レコーディング・コンプレッサー RNC 1773(E)

サウンドハウス – RNC1773E

繰り返しになりますが、私はモディファイ前の音と比較はできません。

代理店サイトの説明によると、オペアンプを高級品に交換することで究極の低歪を実現し、それにより高い解像度、初期反射成分の音の消え際まで再現性が非常に高く、ゾクゾクするような臨場感が得られるそうです。

開封していきます。

中身

交換により取り出されたオペアンプが入っていました。

本体

macbook pro(mid2012)と大きさ比較

結構小さい

大き目のオーディオインターフェースと比較

RNC1773Eのサイズは高さ4.1cm、横幅14cm、奥行き14cmです。

 

使用感

ボーカル等の録音時の掛け録り・MIXでのコンプ・マスタリングでのコンプを試してみました。

まずRNC1773Eには通常モードとSuper Niceモードの二つがあります。

ランプが赤く点灯しているとSuper Niceモードです。このモードでは三層のコンプレッサーを通ることでアタックを潰さずナチュラルなコンプ感を得られるモードです。

個人的にこのSuper Niceモードがものすごく気に入っています。RNC1773を使うならSuper Niceモードを使わなければもったいないというレベルです。

・掛け録りで使う

掛け録りの場合はボーカル→RNC1773E→オーディオインターフェースと接続すれば簡単にできます。

ただ、この接続方法の場合はアウトボードとして使用することができません。

Logic proでアウトボードを使う接続方法はこちら
【DTM】Logic pro Xでアウトボードを使う方法

アウトボードとして使える接続をしている場合は掛け録りに若干手間がかかります。

プラグインエフェクトを使って掛け録りする方法はこちら
【Logic pro x】録音時にエフェクトを掛けた状態で録る方法【掛け録り】

RNC1773EをI/Oで、プラグインエフェクトを使って掛け録りする方法で掛け録りできます。

ただ、この方法の場合は環境によってはRNC1773Eのレイテンシーが気になることがあるかもしれません。その場合はボーカル→RNC1773E→オーディオインターフェースと接続し直す方が良いです。

接続方法は環境や用途によって使い分けると良いと思います。

話を戻しますが、ボーカルやギター、ベースといった録音時の掛け録りに関してもSuper Niceモード一択です。

自然にバランスを整えてくれて違和感もなく後の処理が楽になります。

ガッツリきつめにコンプをかけてもそこそこ破綻のない音にはなってくれますがコンプ感も出てきます。自然に掛かることがRNC1773E Super Niceモードの売りでもあるので、やはり過剰にかけない方が良いとは思います。

私がSuper Niceモードを気に入ったというだけの話なので、きつめに使うのも通常モードで使うのも当然ありだと思います。

・Mixで使う

Mix時に個別のトラックにRNC1773Eを使う場合、ひとつのトラックで処理をしたらRNC1773Eのコンプのかかり具合をその都度書き出してから別のトラックの処理をするという方法をとります。

個人的にはSuper Niceモードが好きですが、パンチのあるドラムの音を作る時には通常モードの方が役に立ちました。

ただMixにはまだあまり使っていません。

頻繁に書き出す手間を考えると今後もMixでRNC1773Eをメインのコンプにするのは難しいと感じています。

アタック感を出したい時は他のソフトウェアのコンプでできますし、どうしてもMixでRNC1773Eを使わなければならないという状況がない限り使わないと思います。

そして、そんな状況は来ないと思います。

・マスタリングで使う

マスタリングではSuper Niceモードで薄くかけると良い感じにまとまり、その後のコンプも掛かりが良くなる気がします。

また気分的な問題ですが、ソフトシンセなどデジタルなサウンドを一度アナログに入れて戻しているということを考えると、RNC1773Eを通るだけで若干の飽和感が得られる気がしています。おそらくプラシーボだと思います。。

ですが、マスタートラックに差していたサチュレーターを外すことが多くなりました。

RNC1773Eは掛け録りを目的に導入しましたが、マスタリングで使う機会の方が多く効果も気に入っています。

・RNC1773E

FMR AUDIO エフエムアールオーディオ レコーディング・コンプレッサー RNC 1773(E)

 

最後に

20万円級の機材に匹敵するかどうかは私にはわかりませんが、実際に使ってみて単純に良い買い物をしたと思います。

値段はサウンドハウス価格で通常バージョンが3万円、Eバージョンが3万6千円くらいです。(2021.08.28時点)
サウンドハウス – FMR Audio RNC1773
サウンドハウス – RNC1773E

実機はCPUを食わないので安心して使えるという点も良いです

ただ、RNC1773Eはつまみが軽いので大雑把な処理になります。おそらく通常バージョンと同じパーツなのでどちらも軽いと思います。

初めての実機コンプレッサーが欲しい方、ワンランク上の掛け録りしたい方、3万6千円で20万円以上の機材を買ったと思いたい方は試してみるのも一興です。

・FMR Audio RNC1773

FMR AUDIO エフエムアールオーディオ レコーディング・コンプレッサー RNC 1773

サウンドハウス – FMR Audio RNC1773

・RNC1773E

FMR AUDIO エフエムアールオーディオ レコーディング・コンプレッサー RNC 1773(E)

サウンドハウス – RNC1773E

私の感想ではありますが、何かの参考になれば幸いです。

ではまた。

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